気力も無くなり、燃え尽きてしまう前に

身体的介助が多い介護士

身体的介助が多い介護士
肉体労働が多い介護士

肉体労働が多い介護士

介護の現場は女性が活躍しているイメージがあり、仕事も比較的楽なのではないかと思っている方がいますが、実際の介護の現場は身体が不自由な利用者さんの身体介助が多く、椅子から椅子へ、ベッドから車椅子への移動など、多くの仕事が身体全体を使い利用者さんを支えることになります。そのため介護士は腰や肩への負担が大きく、全体的に肉体労働の仕事で非常に体力が必要となります。中には慢性的な肩コリやヘルニアなどを患う介護士も多く仕事を続けるのが困難になる場合もあり、介護の現場は厚生労働省から「職場における腰痛予防施策」など自分の身体を守る施策が定められているほど辛い仕事なのです。

肉体労働以外の仕事

肉体労働以外の仕事

介護の現場が辛くてこのまま勤務を続けても仕事に魅力を感じない、介護の現場が好きだけど体力的な限界により介護士を辞めようと悩む方が多くいますが、介護業界の仕事は介護士だけではありません。身体が不自由で介護が必要な人が暮らすバリアフリー設計の家を考える工務店や福祉用具を扱っているお店では「福祉環境コーディネーター」が活躍しています。また福祉施設や病院などで介護や医療に関わる事務全般を専門とする「医療事務」や「介護事務」という仕事もあります。このような仕事は介護を必要とする人に対し提案やサポートをすることが仕事なので、身体が不自由な人への介助とは違い体力を使う必要はありません。

介護の仕事でキャリアアップ

介護の仕事でキャリアアップ

介護士の仕事は介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)を受けることによって働くことができますが、これは国家資格ではありません。利用者さんの身体介助だけをする仕事に生き甲斐を感じない方は、国家資格である介護福祉士やケアマネージャーの資格をとりキャリアアップを目指してみてはいかがでしょう。介護福祉士は3年以上の実務経験、ケアマネージャーは保健、医療、福祉の分野で5年以上の実務経験が必要ですが、資格を取ることによってケアプランを作成したり、施設長を目指したり自分で委託介護事業所も開業できます。
今は高齢化が進んでいるので介護の需要は年々高まり、様々な企業が介護業界へ進出しています。介護士だけではなく、福祉住環境コーディネーターや福祉用具専門相談員、高齢者コミュニケーター、社会福祉士など介護に関わる資格はたくさんあります。介護士を辞めたいと思う前に介護職でのキャリアアップやスキルアップで自分の悩みを解消してみましょう。